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執筆者の写真Nakamura Mineo

第96回日本細菌学会総会で発表(2023年3月)

会期:2023年3月16日(木)- 18日(土)

会場:愛媛


P1-157

ハスカップによるラクトバチルス属菌の抗菌活性増強効果

○南 正明1,中村 峰夫2(1名市大院・医・細菌,2中村薬局)

Enhancement of antibacterial activity of Lactobacillus sp. by Lonicera caerulea ○Masaaki Minami1 , Mineo Nakamura2 (1Dept. Bacteriol., Grad. Sch. Med., Nagoya City Univ., 2Nakamura Pharmacy)

【背景】

北海道のアイヌ民族はハスカップを不老長寿の果実として利用 してきた.我々は第 95 回細菌学会総会で Lactococcus lactis がハス カップ刺激により抗菌活性を増強させることを報告した.しかし Lactococcus lactis だけでなく,ラクトバチルス属菌でもグラム陽性菌 を殺菌するバクテリオシンを産生する.そこで今回ハスカップの果実 エキス刺激によるラクトバチルス属菌のバクテリオシン産生の影響を 検討した.

【方法と材料】

HKP エキスは,厚真産ハスカップ果実をメ タノール抽出した.HKP エキスを添加した MRS 液体培地でラクト バチルス属菌を 30℃24 時間 5%CO2 で培養した.羊血液寒天培地に indicator strain として Micrococcus luteusJCM1464 株を塗布した後 に,ラクトバチルス属菌を添加した抗菌ディスクを培地上に置き, 30℃24 時間 5%CO2 で培養し,抗菌ディスクの周囲の抑制帯を計測し た.またラクトバチルス属菌に HKP エキスと 3H-チミジンを添加し て,MRS 培地で 30℃12 時間 5%CO2 培養した後に,3H-チミジンの細 菌取り込み能を測定した.

【結果】

羊血液寒天培地上で JCM1464 株は ラクトバチルス属菌添加ディスクの周囲に抑制帯を認め,コントロー ルと比較して HKP エキス添加で抑制帯は拡大した.また細菌へのチ ミジン取込能もコントロールと比較して HKP エキス添加により増加 した.【結論】我々の結果から,ハスカップ刺激はラクトバチルス属菌 でも Micrococcus luteus に対する抗菌効果やラクトバチルス属菌の 細菌増殖能を増加させた.




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