ボイラーの基本構造は、ほとんど変わっていないかと思います。
ですが、中身をみますと複雑化している。
色々な配線が入り組んでいて、一見すると何処が異常なのか判らないです。
エラーメッセージが出て、ボイラーが動きません。
修理をお願いすると、表示されたエラーメッセージを聞かれます。
修理に来られた人は、そのエラーメッセージを元に交換する部品を持ってきます。
ですが、しばらくするとまた新しいエラーメッセージが出ます。
そしてボイラーが停止状態に・・・・・
そこで、また修理を依頼すると、またエラーメッセージを聞かれます。
以前に、こんなことがありました。
車を新しくした時、異音がしてデイーラーに修理依頼をしたのですが、「エラーメッセージが出てないので正常です。」との事。何度か原因解明をお願いしたのですが、どこにも異常が見つかりません。
たまたま、近所のガソリンスタンドでタイヤ交換をお願いしたときです。
「緩んでいたボルトがあったから締めておきましたよ」
の一言。その後、車の異音が起きませんでした・・・・
ボイラーも車も基本構造は変わっていません。
昔の車の整備の人は、音や車の走っている状態で原因を判断できました。
「見ればわかるじゃん!」
でも、今の整備の方はそういきませんので、「エラーメッセージ」の表示が必要になります。
人間の構造も変化していません。
頭が痛いや肩の凝りなど自分で体調が判るようにセンサーが働きます。
また、人体はある程度の自己修復機能も持っています。
名医は、
「診たら判るでしょ!」(これを診察と言います)
ですが、聴診器さえも当てず、舌や喉の奥を診ることもなく・・・・
そこで、検査数値が登場します。
つまり、検査による「エラーメッセージ」を見ることです。
ですが、ボイラーや車の例にあるように、正確にエラーメッセージが検査で出るわけでもありません。もちろん、センサーから外れれば「エラーメッセージ」がでません。
色々な医療機関を回り、異常なし、治らないと来られる患者さんを診て
「こんなの診たら判るじゃん!」
と言いたくなる事が・・・・・
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