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執筆者の写真Nakamura Mineo

職業としての医療と、機能としての医療



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臨床現場の情報

患者さんと治療計画などを説明する場合、患者さんの「医療リテラシー」を重点に進んできました。つまり、医療や健康についての正しい基礎知識みたいなものです。

ですが実際は行動経済学的な決断の誘導をする「情報の非対称性」があります。... 例えば、今回の「公文書の書き換え問題」みたいに…

つまり、医療人が都合の良いバイアスをかけた情報提供です。

情報の提供の仕方で不安を誘い、自分たちの都合の良い検査や治療に、患者さんや家族が決断したように誘導するテクニック。

医療や健康情報は、ネットにも有りますが、正しいもの、間違っているものが雑多な感じです。その表面的な情報だけで、健康リテラシーを持った気にもなります。

ですが、患者さんの症状や体質が千差万別な様に、医療や健康リテラシーは、系統立てて考察しなければなりません。この場合、患者さんや家族をサポートするスキルを持った人材が必要です。

今回、私が経験したケースは、まさにこの「医療情報の非対称性」の状況で、事前前確率からの検査項目の設定ではなく、「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」的な場当たり的な検査スケジュールと項目でした。

 医学は科学であり、ベンズの定義を応用した確定診断や除外診断が行われています。

つまり、身体所見、病歴、問診などで事前確率を高めて検査を絞り込んで実施ます。

検査数値、検査結果だけから診断する事は出来ません。

事前確率を高めてからでないと無意味な検査になるからです。

検査結果や経過は、看護するナースステーションに共有されておらず、看護師は単に患者の監視役とお世話役になっていました。

臨床現場での課題と問題解決の糸口が見えてきた感じです。

<問い合わせ先> 札幌市白石区南郷通7丁目北5-1 有限会社 中村薬局 認定薬剤師 中村峰夫 https://www.kanpo-nakamura.com/


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