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執筆者の写真Nakamura Mineo

食の専門家と予防医学のスキルの違い


食の専門家が、「***は、こんなに身体に良いんです」「###は、***病の予防に最適」みたいな事を良く言われていますが、実際、その方のSNSやブログを見ると、「インフルになってしまいました」とか、「体調が崩れて予約をキャンセルします」等を見かける。


 これには、理由があるんです。

それは、

 食の専門家は、「食材や調理法など」は詳しいのですが、人間の身体の事や、病気の事はそれほど詳しくありません。

 また、今の現代医療は、病気の診断や、検査数値をコントロールするは優れていますが、個々の胃腸の具合や体調を考えて食事(栄養)の摂り方、薬物治療をするのは苦手です。

 完全に病気になった人が治療の対象になりますから、半病人の場合(病気の初期など)は、「しばらく様子を診ましょうね」の表現になります。本物の病気、病人にならないと治療が出来ない今の医療システムにも問題がありますが・・・・


 何となく体調が悪い等の病気の初期に対応できるのが、伝統医学、漢方などになります。有名な司馬遷(しばせん)の「史記」(しき)の中に出てくる「扁鵲」(へんじゃく:有名な名医)の話しです。

 扁鵲には二人の兄が居て、長男は病気になる前に治してしまうので誰にも評価されませんし知られることはありません。次男は、病気になって直ぐに治すので近隣では有名です。そして扁鵲本人は病気が悪化して他の医師には治せない病気を治すので国中で有名になったと言う話です。

 また、その人の胃腸の状態から最適な食養生の提案も伝統医学の智慧です。例えば、いくら栄養価が高いからとステーキを消化能力の低い歯が揃っていない乳幼児に与えるのと同じですよね。

 扁鵲の長男の伝統医学の智慧が、望診学が代表なのですが、普段からその人を診ていて、そんな体調になっているのか、その体質からどの様な病気になり易いから、こんな予防法や食養生を、と云う事になります。


 伝統医学を予防医学で行った場合、先日も「インフルなんだけど、こんなに軽い症状は珍しい」とか、「高齢の人の骨折は治りが遅いのに、こんなに早く治っている・・」などが日常茶飯事で起きています。基本、人間は病気になりますし、風邪やインフルエンザにもなります。でも、扁鵲の3兄弟と同じで、どのレベル・段階で食を含めた治療が出来るかなんです。それが、扁鵲長男の段階が本来の予防医学であり、食が基本になります。

 では、食の専門家の役割はと言いますと

食で日ごろから身体のお手入れをしていますと病気になっても治り易いですし、身体のコンデションが悪いと薬物治療をはじめ治療効果が出にくくなります。その場合、クスリの種類や量が増えますので、もちろん副作用や飲み合わせで体調不良も起きやすくなります。

ですから予防医学の必要なスキルは、3つ

*現代医学の知識(身体と病気の知識)

*伝統医学の知識(体調から早期発見や、体質からどの様な病気になり易くどの様に日常から気を付けるのか。また、その胃腸の状態から最適な栄養の摂り方を食からのアドバイスなど)

*食の知識(栄養学や調理学、そして機能性と病態栄養学など)

それで、3つの分野に対応する施設とシステムを作りました。

<現代医学・伝統医学>

  札幌市白石区南郷通7丁目北5-1 駐車場有

  有限会社  中村薬局    011-861-2808

<食>

  札幌市中央区南18条西16丁目2-20 駐車場完備


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